この記事では、VBAで罫線を操作する方法をまとめています。
セルの書式設定のうち、罫線を引く際にはいくつか指定する項目があります。それら項目を踏まえて、この記事では以下の目次の内容を紹介しています。
目次
線のスタイルの指定方法
線の種類は以下の画像のように全部で14種類あります。
画像の番号をもとに、種類を指定する際は、以下の表の「LineStyle」と「Weight」を組み合わせます。
番号 | LineStyle | Weight |
① | xlNone | - |
② | xlContinuous | xlHairline |
③ | xlDot | xlThin |
④ | xlDashDotDot | xlThin |
⑤ | xlDashDot | xlThin |
⑥ | xlDash | xlThin |
⑦ | xlContinuous | xlThin |
⑧ | xlDashDotDot | xlMedium |
⑨ | xlSlantDashDot | xlMedium |
⑩ | xlDashDot | xlMedium |
⑪ | xlDash | xlMedium |
⑫ | xlContinuous | xlMedium |
⑬ | xlContinuous | xlThick |
⑭ | xlDouble | xlThick |
この表をもとに線の種類を指定するプログラムは以下の通りです。
Range("B2").Borders(xlEdgeTop).LineStyle = 'LineStyle指定 Range("B2").Borders(xlEdgeTop).Weight = 'Weight指定
上記のプログラムのうち、「xlEdgeTop」でセルの上部をしています。詳細は以下に記載しているので、後程ご確認ください。
また以下のように「With文」を利用するとさらに簡略化してコードを書くことができます。※以降のサンプルプログラムは「With文」で書いていきます。
With Range("B2").Borders(xlEdgeTop) .LineStyle = 'LineStyle指定 .Weight = 'Weight指定 End With
「With文」については、以下の記事をご覧ください。
(作成中)
それぞれのプログラム等、さらに詳しくは以下の記事をご覧ください。
VBAで罫線の線のスタイルを指定する方法を紹介
この記事では、VBAで罫線の「線のスタイル」の指定方法を紹介しています。画像や表を使って解説しているので、ぜひ参考にしください。またサンプルのプログラムの紹介しているので、コピペしてご利用ください。
罫線の場所(上下左右)の指定方法
セルの罫線を引く場所(上下左右)を指定する際の名前は以下の通りです。
場所 | 名前 |
上 | xlEdgeTop |
下 | xlEdgeBottom |
左 | xlEdgeLeft |
右 | xlEdgeRight |
上下左右のいずれかに線を引く場合、以下のプログラムで可能です。
Range("B2").Borders('上下左右の指定).LineStyle = 'LineStyle指定
それぞれのプログラム例などは以下の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
VBAで罫線の場所(上下左右)を指定する方法
この記事では、VBAで罫線の場所(上下左右)を指定する方法を紹介しています。上下左右指定時の名前の表と、サンプルプログラムを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
斜線を引く方法
斜線を指定する際の名前を表形式で紹介すると以下の通りです。
項目 | 名前 |
左下から右上 | xlDiagonalUp |
左上から右下 | xlDiagonalDown |
斜線を引くプログラムは以下の通りです。
Range("B2").Borders('斜線の指定).LineStyle = True
それぞれのプログラム例などは以下の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
VBAで斜線を引く方法
この記事では、VBAで斜線を引く方法を紹介しています。また、斜線の「線のスタイル」を変更する方法や、「線の色」を指定する方法も紹介しているので、ぜひご覧ください。
外枠に罫線を引く方法
外枠に罫線線を引くプログラムは以下の通りです。
Range("B2").BorderAround LineStyle:='LineStyle指定, Weight:='Weight指定
上記に記載しているように「LineStyle」と「Weight」を組み合わせることで、「線のスタイル」を指定することができます。
また、「線の色」の指定も可能です。それぞれのプログラム例などは以下の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
VBAで外枠に罫線を引く方法を紹介
この記事では、VBAでセルの外枠に罫線を引く方法を紹介しています。他にも、外枠に罫線を引く際に「線のスタイル」を指定する方法や、「線の色」を紹介する方法も紹介しています。ぜひご覧ください。
内側の罫線を引く方法
内側を指定する際の名前を表形式で紹介すると以下の通りです。
項目 | 名前 |
内側の垂直方向 | xlInsideVertical |
内側の水平方向 | xlInsideHorizontal |
内側の罫線を引くプログラムは以下の通りです。
With Range("B2:D4").Borders('垂直か水平の指定) .LineStyle = 'LineStyle指定 .Weight = 'Weight指定 End With
それぞれのサンプルプログラムなどは以下の記事で詳しく紹介していますのでぜひご覧ください。
VBAで範囲の内側に罫線を引く方法を紹介
この記事では、VBAで範囲の内側の垂直方向と水平方向に罫線を引く方法を紹介しています。内側に罫線を引く際の「線のスタイル」や「線の色」を指定する方法も紹介しているので、ぜひご覧ください。
罫線の色を指定する方法
罫線の色を指定する方法を以下の2通り紹介します。
- 「.ThemeColor」と「.TintAndShade」を使う方法
- 「.Color」を使う方法
「.ThemeColor」と「.TintAndShade」を使う方法
以下の画像のうち、赤線のアンダーラインの部分が「.ThemeColor」、赤枠の中身が「.TintAndShade」に対応しています。
「.ThemeColor」は左から順番に番号が対応しています。
「.TintAndShade」の部分は比率で表示します。「.ThemeColor」との対応表は以下の通りです。
.ThemeColor | |||||||||
① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ |
-0.05 | 0.5 | -0.1 | 0.8 | 0.8 | 0.8 | 0.8 | 0.8 | 0.8 | 0.8 |
-0.15 | 0.35 | -0.25 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 |
-0.25 | 0.25 | -0.5 | 0.4 | 0.4 | 0.4 | 0.4 | 0.4 | 0.4 | 0.4 |
-0.35 | 0.15 | -0.75 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 |
-0.5 | 0.05 | -0.9 | -0.5 | -0.5 | -0.5 | -0.5 | -0.5 | -0.5 | -0.5 |
線の色を指定するプログラムは以下の通りです。
With Range("B2").Borders('線の位置の指定) .LineStyle = 'LineStyle指定 .ThemeColor = 'テーマカラー指定 .TintAndShade = '色の濃さ指定 .Weight = 'Weight指定 End With
上記の「.ThemeColor」と「.TintAndShade」の「=」以降を指定します。
例えば、5番(青色)の一番を濃い色を指定する場合は、以下のようなプログラムとなります。
With Range("B2").Borders('線の位置の指定) .LineStyle = 'LineStyle指定 .ThemeColor = 5 .TintAndShade = -0.5 .Weight = 'Weight指定 End With
「.Color」を使う場合
「.Color」を利用して、以下の画像の「標準の色」を指定することができます。
上記画像の「標準の色」は、数値で指定します。以下では、各番号に対応した値を表で表しています。
番号 | Color |
① | -16777024 |
② | -16776961 |
③ | -16727809 |
④ | -16711681 |
⑤ | -11480942 |
⑥ | -11489280 |
⑦ | -1003520 |
⑧ | -4165632 |
⑨ | -10477568 |
⑩ | -6279056 |
さらに詳しい罫線の色の変更方法については以下の記事をご覧ください。
VBAで罫線の色を変更する方法
この記事では、VBAで罫線の線を円光する方法を紹介しています。「テーマの色」で指定する方法、「標準の色」で指定する方法、RGBで指定する方法、「ColorIndex」で指定する方法の4つを紹介しています。
格子線を引く方法
格子線を引くためには、上下左右などの線の位置を指定せず「Borders」のみ良いです。プログラムは以下の通りです。
Range("B2:D5").Borders.LineStyle = xlContinuous
さらに詳しい格子線の情報は以下の記事をご覧ください。
VBAでセルに格子線を引く方法を紹介
この記事では、VBAでセルに格子線を引く方法を紹介しています。また、格子線の「線のスタイル」や「線の色」の変更方法も紹介しています。それぞれのサンプルプログラムも紹介しているので、ぜひご覧ください。
以上、VBAで罫線を引く方法のまとめでした。
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参考書籍
VBAは基本的にネットで検索することで知識は得られます。そのため、勉強するならば、ネット検索が一番おすすめではあります。ただ、ネットでの検索はわからないことを調べるという方法です。
一方で書籍だと一から順序立てて基礎を網羅することもできます。以下の記事はVBAの基礎を網羅するのにおすすめの記事なので、ぜひご覧ください。